全てはここから始まった

掲載日:2021.10.15  
カテゴリ:コラム  
校舎:ハンス

ハンスで理系科目を担当している松本(直)と申します。


これまでずっと

ミニゲーム機ガジェット

をご紹介してきましたが、

今回はその草分け的存在である

「ファミコンミニ」

について語ろうと思います。


日本のゲーム機メーカーとして

中心的存在である任天堂が、

いくつかの初期型テレビゲーム機を経て、

1983年満を持して

家庭に投入したカセット交換式ゲーム機、

それがファミコンだったのです。


当時のゲーム機は

本体にあらかじめ収納された

数種のゲームしかプレイできないのが

当たり前の時代。

カセットを交換すれば

いくらでも別のゲームができる!


しかも

その映像と音は

まるでゲームセンターやパソコン並み
(当時レベル)!

それでいて

お値段は他社よりも圧倒的に安い!


それまで

ゲームといえば、

将棋・トランプ・オセロ・双六

といったアナログゲームに、

任天堂が先だって発売した

携帯型白黒ゲームウォッチ

くらいしか無かった訳です。

そりゃお子様だけでなく、

いい大人まで

ファミコンに飛びつく訳です。

大の大人も

どんどんゲームに時間を奪われ、

「自由業キラー」なんて

不名誉な呼称まで生まれたくらいです。

そして瞬く間に

日本をはじめとして

世界中を席巻したファミコンは、

昭和の時代の

ゲーム機オブゲーム機となったのです。


それから約四十年。

かつてファミコンで育った世代が

社会で中心を占めるようになった頃、

彼らの心を鷲掴みする

ガジェットが登場しました。

それが小型ファミコン

「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」

・・・ですが、

誰もそんな長ったらしい名では呼ばず、

当然

「ファミコンミニ」

と呼びました(笑)。


ファミコンのメリットであった

カセット式ではなく

ゲーム内蔵型で、

使いにくさ承知で

コントローラーも小型化し、

ゲーム機というよりは

かつてのユーザーへの

ファンアイテム的な位置づけでしたが、

市場では若い世代も含めて

広く受け入れられました。


内蔵ゲームは

まさにファミコンで一時代を築いた

名作ゲームばかり。

アクションにシューティング、

パズル物とバラエティに飛び、

しかも自社任天堂作品だけでなく

他社作品も多数収録。

ある意味、

ゲーム機ではなく、

お祭り的なゲームアイテムだった訳です。

(これまで私がこの一連のブログで、
 「ゲームガジェット」
 という呼称を使っていたのはこのためなんです。)


この流れを受け、

かつてゲーム機を作っていた

セガ、ハドソン(現在コナミに吸収)、SNK、

そして

現在ニンテンドーと勢力を二分するソニーも、

古き自社ゲーム機の

ミニガジェット化を進め、

業界全体の一つのブームとなったのです。


そんなブームも

最近は落ち着いてきましたが、

その最初の一手だった

このファミコンミニの発売が

2016年11月と、

もう五年も前の出来事という事実に

驚きを禁じえません。

時代の流れは早いものですね。


皆さん、

『少年老い易く学成り難し。』『

『一寸の光陰軽んずべからず』

です。


あっという間に過ぎていく時間、

有意義に過ごしていきましょう。



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