広島の中学入試はこう挑め! ~広島女学院中学校編~

掲載日:2018.10.02  
カテゴリ:コラム  
校舎:小學舎

今回の学校紹介は広島女学院中学校。広島女学院中学校は、今から約130年前に開かれた広島で初めての女学校で、日本で最も古い歴史のある「キリスト教の学校」のひとつです。2014年には、広島初、中四国九州私学で初のSGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定校となりました。SGHとは、文部科学省のプロジェクトで、国際的に活躍するグローバルリーダーを育てようというものです。このプロジェクトの指定校になると、国からの支援を受け、それぞれの特色のある教育を進めていくことになります。女学院の場合、社会に奉仕するというキリスト教の精神のもと、世界で活躍する人材育成を目指し、「広島」という世界で初めて核の被害を受けた地にある学校ということから、広島の被爆について学習し、そこから得た「平和観」を世界に発信していく「対話力」を身に着けるというグローバルな教育が行われています。世界を見据えた人材育成を目指しているため、英語教育には特に力を入れているのが特徴です。海外の学校との交流もさかんですし、中学入学時に英検準2級以上取得している生徒対象の英語の特別クラスも準備されています。校舎内には最近行われたのでしょうね。ミャンマー研修の報告の掲示も見られました。将来、世界で活躍したい、英語に携わる仕事に興味があるという生徒には刺激的な環境だろうなと思います。

ゲインズホールにあるパイプオルガンと校舎内で見られるステンドグラス。これらは小学校では見られないものですよね。パイプオルガンの演奏は、説明会などで聴く機会があるかも…。初めて聴いた時には多彩な音が織りなす美しい音色に、あっという間にその場の空気が変わった気がしたのが印象的でした。

最近できた新しい建物といえば高校校舎です

木目調の床が温かい雰囲気を作り出していて、どこかの野外活動施設に来たかのようです。この校舎はもうすでに建てられて数年経っていますが、まだまだ木の匂いがうっすらとしていました。普段からとてもきれいに使っているのでしょうね。教室の中にあるロッカーは、個人ロッカーになっていて鍵もかかります。廊下はとても広く、廊下の中央にはふかふかなソファやカラフルな椅子が置かれ、生徒たちがトークに花を咲かせている様子が容易に想像できるような楽しそうな空間となっています。実はこのような空間は、高校校舎の廊下だけでなく、屋上デッキやテラス席などもあり、屋上デッキは、街中のちょっとした公園のような感じ。おしゃれな雰囲気です。


広島女学院中学の問題にはこう挑め!

さて、ここからは上で紹介した広島女学院中学校の入試問題の傾向と取り組み方についてご紹介させていただきます。
もちろん、授業ではもっと詳しく説明してますので、ここでは少しだけ。


国語・算数

国語


文章読解問題は,説明文(3000字程度・設問数15)・物語文(4500字程度・設問数16)でした。例年,大問5題が出題され,大問1・2が長文読解問題,大問3・4が漢字の読み書き,大問5が語句問題となっています。長文読解問題は3000~4000字程度と長いので,速く正確に文章を読む練習が不可欠です。記号選択・書きぬき問題が大半を占めており記述問題は少なめです。漢字・語句問題が独立して出題されているので,テキストを中心にした日頃からの練習を積み重ねておきましょう。



算数


計算問題が4問から5問出題されるので全て正解できる計算力が必要です。全体的に標準的な問題が多いので,まずは小問レベルの基本問題を数多くこなし,速く正確に解けるように,しっかりとトレーニングする必要があります。
女学院の算数の問題のポイントは
1.平面図形に関する問題が多い。
2.グラフを書かせる問題(作図)が出題される。
3.規則性に関する問題も必ず出題される。
ということです。規則性やグラフを書かせる問題も「調べて規則性を見つける」「量の変化をつかむ」などの基本的な力があるかどうかが問われています。

理科・社会

女学院の理科・社会は2015年度の入試から合わせて45分という変則な試験形式になっています。

理科



例年,生物・地学・物理・化学からそれぞれ1題ずつの大問4題が出題されます。「広島女学院中学といえばこれ」という,よく出題される単元があります!(詳しくは授業内で話をしています!)ですから,その単元・ポイントは絶対に外さないように学習をしておきましょう。



社会



試験時間が理社と合わせて45分といっても,問題数が大幅に少ないわけではありません。25問弱という問題数に対して記述の問題も数問入っています。とはいえ,必要以上に時間に追われて解かなければならないような問題ではなく,落ち着いて解いていけば十分点数が取れます。もちろん中には難しい問題もありますが,多くは小学校の教科書内容や中学受験で問われる基本的なレベルの問題ですので,苦手単元を作らずに確実に暗記をしていくことが必要です。"

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