夏休みにやっておきたいこと~理系編~

掲載日:2018.07.31  
カテゴリ:コラム  
校舎:小學舎

とうとう長井ゼミ小學舎は夏期講習に突入しました。

「せっかくの夏休みなのに授業時間も宿題も増えて……」と、ついついおうちで文句を口にしている生徒もいるかもしれません。
けれど、講師からすると、夏休みには授業や宿題だけではなく、「+αの勉強」を生徒達がしてくれるのを期待しています。

さて、結局のところ、「+αの勉強」を限られた時間の中で行うためには、まずは宿題や授業の復習といった基本の勉強をいかに効率よくやるか、にかかっているかと思います。
そこで、夏休みに試していただきたい「基本の勉強の効率のよいやり方」、そして「+αの勉強」について紹介させていただきます。
算数と理科に分けてそれぞれ詳しく紹介していこうかとも思ったのですが、理科の単元は「暗記」と「計算」に大きく分かれるので、
「算数と理科の計算単元」と「理科の暗記単元」というように分けてみました。ご了承ください。


算数・理科計算単元

算数・理科計算単元はやはり問題を実際に解くことが勉強の中心になります。
その中で試していただきたいことを以下に列記します。

(1)時間を意識して問題を解かせる

実際の入試やテストでは、当然制限時間があります。
その時間内に全問終わらせなくてはなりません。
ですから、普段から目標タイムを定めて時間を測りながら宿題等をしていくことによって、制限時間内に問題を終わらせる練習になります。
また、そもそも勉強ができる時間には限りがあるので、普段の勉強にも実は制限時間があるといっても過言ではありません。
時間を意識して問題を解くようにすれば、その分、問題を解く時間は短縮できるはずです。
慣れていないうちはお子様が自発的に時間を意識するのは難しいかもしれませんので、
タイマーを準備されたりお声掛けをしていただくなどしてお子様に時間の意識を促していただければと思います。

(2)分からない問題に長い時間をかけさせない

真面目で几帳面な生徒ほどやってしまいがちなことですが、分からない問題に何分も悩んでしまって鉛筆が止まってしまうということがあります。
確かに分からない問題を一生懸命考えることは必要です。しかし、ずっと悩んでしまうのはこれは以下の二つの点からおすすめできません。

①実際の入試・テストでは分からない問題を見切って飛ばすことが必要なので、分からない問題にこだわってしまう癖がついてしまうとマイナス。
②3分以上何も出てこない状態が続いたら、それ以上はいくら悩んでも正解に近づかないことがほとんど。

特に②が重要で、長々と悩んでいても一歩も前に進んでいないことが多いので、本人としては「悩んだ=勉強した」と思っていても実際は貴重な勉強時間をただ浪費しただけ、になってしまいがちです。
3分くらい悩んでも全然分からないのならば、その問題は分からなかったということでチェック等をつけておいて、次に進む。
そして、解答解説を確認した上で必ず見直しと解き直しをする。
これをすることで効率よく問題を解いていくことができます。
とは言うものの、それが分かっていても、問題を解いている本人は無意識のうちに深く悩みこんでしまって時間を忘れてしまうことがあります。
お子様が何分もずっと鉛筆を動かさずに止まっている姿を見かけられましたら、是非お声をかけてあげてください。

(3)分かっている「つもり」に注意して、分かっていなければ質問へ

分からなかった問題の見直し、解き直しをしていただいておりますが、注意していただきたいのはお子様がそれで分かっている「つもり」になっていないかどうかです。
解き方が分からなかった問題も、解説を読めば解き方が分かった気になります。
それからすぐに解き直しをすればその問題を解けるかもしれません。
しかし、それは分かっているのではなく、分かっている「つもり」になっている可能性があります。
本当に分かっているのか、それとも分かっている「つもり」になっているだけなのかを見分ける方法はいくつかあります。
例えば次の日に何も見ずに同様の問題が解けたならば、本当に分かっています。
あるいは、「この式はどういうこと?」と途中の式やそこででてきた数字の意味を訊いてみていただいてもいいかもしれません。
本当に分かっていたら、お子様は「これはね……」と自信を持って説明されるでしょう。
では、もしも解説を読んでいても実は分かっていなかったのならどうすればいいのか?
もちろん、講師に質問に来させてください。
講師一同、生徒に質問に来てもらえるのを常に首を長くして待っております。

算数・理科計算単元の夏休みの勉強では、数多くの問題をやっていただくことになると思います。
しかし、単に問題を数多くこなすことが目的ではありません。
それによってたくさんの「分からない問題」を発見して、それを質問する等して「分かる問題」に変えていくことこそが目的です。
たくさんの問題をやって、分からない問題ばかりでお子様が嫌な顔をしていたり途方にくれていたりしたら、
「むしろ分からない問題がたくさんあるのはチャンスだよ」と質問をお勧めください。

理科暗記単元

同じ暗記単元ということもあって社会の勉強方法と通ずるところがあります。
ですので、基本的には理科の暗記単元の勉強方法は前回の社会をのものを参考にしていただきつつ、それ以外の夏休みに試していただきたいことについて書かせていただきます。

(1)問題を解く量を増やす

暗記単元の確認テストであまりよくない点数をとった生徒から時々「あれだけ繰り返し音読したのに」とか「何度もノートに書いたのに」といった言葉を聞くことがあります。
確かに、暗記単元では暗記する作業は大切です。大切ですが、それに偏りすぎていてもよくありません。
音読をしたりノートに何度も書くことによって、「覚えた」と思っていても実は覚えていないということは多々あります。
ですから繰り返しが必要です。
ところが、周りにもっと繰り返し覚えろといくら言われても本人はなかなかその気になりません。あるいは、一応繰り返しはするものの全く集中できていなかったりします。
何故なら、自分が覚えていると自信を持っているからです。
「だって、あれだけ音読したり書いたりしたんだから、覚えていないはずがない」
ついついそう思ってしまうのです。
その思い込みを改める一番の方法は、問題を解くことです。
問題を解いてみて、覚えたはずなのに解けなかったり間違えてしまう。
そうすると、覚えていないという証拠が目の前に突きつけられることになります。
だからもう一度暗記をやり直して、そしてまた問題を解いて、また間違えたらまた暗記をやり直して……
これを何度も繰り返すことによって、知識が定着していきます。

夏休みの間は、暗記単元の勉強をする時にこれまでよりも問題を解く量を増やしてみてはいかがでしょうか。
問題を解く量を増やすといっても、色々な問題に手を出すのではなく、繰り返し問題を解くことで量を増やすのがポイントです。

(2)これまでの単元の復習

せっかくの夏休み。
今やっている単元だけではなくこれまでの範囲をもう一度暗記しなおしたい。
そう思われるお子様もいらっしゃるかもしれません。
それはもちろん素晴らしいことなのですが、大切なのはそれにあまり時間をかけないことです。
せっかくこれまでの復習をやっていても、それが負担になって今やっている単元の勉強がおろそかになっては意味がありません。
一度は勉強している単元のはずなので、時間をかけず、テンポよく復習をしていきましょう。
問題演習を中心に復習することをお勧めします。
単元ごとに復習をする際、問題演習をすればちゃんと覚えている単元とよく覚えていない単元がすぐに分かります。
覚えている単元はささっと済まし、覚えていない単元の復習には力を入れる。
そうやってメリハリをつけて復習していくことで、必要最小限の時間と負担で復習をしていけるかと思います。
解く問題はこれまでの宿題や、まとめテスト、確認テストの問題をご活用ください。

ちなみに、受験生である6年生には、そのための教材があります。
ファイナルチェックです。
既にファイナルチェックは宿題としてやっていただいておりますが、夏休みには今まで以上にご活用いただき、
これまでの理科暗記単元の復習を仕上げていきましょう。


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