日本は四季のある国?

掲載日:2015.06.02  
カテゴリ:コラム  
校舎:小學舎

みなさまこんにちは。
長井ゼミ小学舎で文系を担当している松田です。

日本は四季がはっきりしており、季節ごとの風物に恵まれた国。
そう思っていたのですが、ここ数年は季節の変化が激しすぎる気がしませんか?

世界で一番短い詩ともいわれる俳句には季語が含まれ、
食べ物の「旬」を大切にし、年中行事を心待ちにする。
そういった日本古来の習慣も、日常生活からは薄れていっている中で、
季節にまで見捨てられるとは。

と愚痴っぽい始まりで申し訳ございません。ここ1~2週間のあまりの暑さに、「春はどこへ消えたのか? 梅雨ってなんだっけ?」
と、心穏やかではないのです。
それだけ『暑さ』が体に響く年齢になったせいかもしれません。

お知らせ

さて長井ゼミ小学舎では、子どもたちの学習環境を整えるための様々な取り組みを行っております。
以前から、授業内容の定着が芳しくない場合には、特別に声をかけて補習等を行ってまいりましたが、このたび広島校では、自習室にチューターを導入することになりました。

月曜日~土曜日の17:00~20:30、教師が授業に入る間、自習室にはチューターが待機しております。
自習室が騒がしくなることもありませんし、反対に自習室でぼーっと過ごすこともありません。
またチューターには、長井ゼミの教師から指導を受けた、広大医学部や教育学部等の大学生を配置する予定です。
算数や理科の質問にもしっかり対応できますので、安心して活用してください。
なお、五日市校は今まで通り、自習室を管理する長井ゼミの教師が待機しておりますのでご安心ください。


おすすめの本

さて、今回のブログテーマであるおすすめの本ですが、
森本哲郎さんの『日本語 表と裏』(新潮文庫)をご紹介いたします。

この本は、日本語で使われる「よろしく」「やっぱり」「どうせ」「どうも」「いいえ」などの言葉を取り上げて、その言葉の裏にある日本人の考え方や文化について、筆者ならではの視点で解説してあります。

『「やはり」は「私が思っていたとおり」という意味よりは「あなたをはじめ、みんながそう思っているように」「世間一般の人たちが考えているように」自分もそう思うという意味である』
という部分を読めば、なるほど言葉は背景の文化によってつくられるのだという思いを強くします。

ふだん何げなく使う言葉であるからこそ、その裏にある意味を考えてみることで、自分たちの暮らしている国の社会や文化について、考えを深めていくことができるのではないでしょうか。

私自身は、約十年ほど前にはやった「KY」という言葉が、本当に日本的だなあと思います。
「KY」とは「空気が読めない」という言葉の頭文字をアルファベットにしたものです。場の空気を読めない人間を軽蔑したり、揶揄する意味でつかわれていた言葉ですが、ふつう「空気」は目に見えないものです。それを「読め」というのは難しい話ですよね。
これが外国ならば当然通じない言葉(言い回し)でしょう。(もちろん外国でも、場の雰囲気を乱すことは、厳に慎むべきだとされてはいるはずです)
ただ、それを当然のように要求するのは、日本が「空気を読む」、つまり相手の考えを慮ることを美徳とし、また当然としている文化だからなのでしょう。
だからこそ、空気の読めない人を見ると眉をひそめる人が多くいるのです。
そのような日本の社会でつかわれた流行語である「KY」。
いかにも日本的だと思いませんか?

少し話が長くなりましたが、この本だけでなく、普段使っている日本語に関する本を読んでみることをお勧めします。

次回のブログですが、最近読書にはまっているとおっしゃっている山根先生にお願いしたいと思います。


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