広大附属中学の社会は「国語力」がポイント!

掲載日:2014.10.15  
カテゴリ:コラム  
校舎:小學舎

お世話になっております。
6年生の社会を担当しております石川です。

ちょうどこれを書いている時に懇談が始まっています。懇談では、こちらが把握しているお子様一人ひとりの現状をお伝えして、今後の学習につなげていきたいと思います。


さて、橋本先生からの紹介にあるように6年生のハートを掴んでいるかどうかに関しては大いに議論の余地があるとは思いますが、
ともかく私は6年生の社会の授業を、特に今は過去問演習をしております。

広大附属中学の過去問を授業でやったばかりですので、このブログをいい機会として広大附属中学の社会の特徴、そして対策についてお話させていただきます。

「社会は苦手ではないけれど、広大附属中学の過去問では点数が取れない」という生徒は、実は少なくありません。
それは、広大附属中学の入試問題にある特徴があるからです。

国語力が必要になる

広大附属中学の問題は、問題の形式自体が少し変わっているものが出ることがあります。
ですので、問題文を読み落としたり、読み違えると、問題自体を勘違いして全く違う答えを書いてしまうことがあります。

また、記述問題も、「内容は分かっていても答え方を間違えやすい」問題が出る傾向があります。
ぱっと見たら「理由」を聞かれている問題に見えるのに、よく読めば「特徴」を答える問題だったり、あるいは「どのように」使われたか、を答えなければならないのに、答えを書いているうちに「何に」使われたかを答えてしまっていたり……

社会の知識があっても「国語力」がなければ正解にならない問題が多いのです。


対策として……

まずは問題文をよく読むことが大切です。
しかし、広大附属中学の入試では理化社会合わせて試験時間は50分。じっくり問題を読んでいると時間が足りなくなります。

そこで、授業では「線を引きながら読む」ようにと言っています。これをすることで、問題文の読み間違え、読み落としは格段に減ります。

特に線を引いてほしいのは「何をきかれているか」についてです。
「正しくないものを次から選びなさい」という問題があれば、「正しくない」の箇所に線を引きながら読めば、間違えて「正しいもの」を選ぶミスはしなくなります。
「すべて選びなさい」の「すべて」に線を引けていれば、ひとつ選んで終わり、ということもなくなります。



そして、記述問題の場合は、更にその先があります。
「何をきかれているか」に線を引いた後、そこから答え方、特に答えの「文末表現」を決めることが必要になります。
「理由」をきかれているのであれば「~から」、「目的」をきかれているのであれば「~という目的」など……


このように国語的なテクニックを要する問題が数多く出題されることから、
広大附属中学の過去問を解説する時には、ことあるごとに「国語の授業を思い出すように」と言っています。
国語の授業で習った基礎、それを社会の問題を解く時にも応用できるかが広大附属中学の社会のポイントです。

ブログリレー

さて、話は変わりましてブログリレーです。
お題は「子どもの頃苦手だったことと、その後」ですね。

私が子どもの頃に苦手だったのは、「人と話すこと」です。特に、大勢の人の前に出て話すなんてもっての他でした。
「うまく話ができない」「面白い話を思いつかない」「何を話していいのか分からない」
友達がいないわけではありませんでしたが、口数少なくただ笑っているような少年だったと思います。

が、人と喋らず生きているわけもなく、得意でないコミュニケーションをどうすればよいかを悩んだ結果、私は「努力」をすることにしました。いわゆる「予習」です。

次の日に学校に行ったらどんなことを話そうか前日に家で考えたり、日々の生活であったことを「これは話のネタになるな」と心に留めておいたり……

事前準備をしておけば、それなりに話すことくらいはできます。
やがてそれに慣れてくると、「どうやってこの話につなげようか」「どういう風な構成にすればこの話は一番面白いか」を事前に考えるようになり、会話がそこまで苦手でもなくなっていきました。アドリブにはひどく弱いですが。
ちなみに、会話に事前準備をする癖は今も治っていません。何かあると「これ、今度あの人に会った時にこういう風に話そう」と頭の中で組み立ててしまいます。

というわけで、何事にも「事前準備は大事」というお話でした。もちろん、突然のことに対応する能力も大事ですので、今後はアドリブ力を鍛えていこうかと思います。
ところで、アドリブ力ってどうやったら鍛えられるんでしょう? 大喜利でしょうか?


次回予告

さて次は、「自分の次、ブログお願いしますね」と事前にひとこと言っておいたので、きっと事前準備が完了しているであろう須田先生にお願いいたします!

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