大学別 医学部前期試験分析⑤ 鳥取大学 【医系学舎広島】

掲載日:2020.01.23  
カテゴリ:コラム  
校舎:医系理工学舎

特徴

2020年度、後期入試が廃止される一方で、前期の定員が増員される。
2019年度は前期の一般枠が43名だったが、2020年度は60名となる。
昨年に比べれば、出願を考えやすくなる。

理科2科目が入試科目となってから、合格最低点(センター試験+二次試験)が19年度1292点(80%)18年度1247点(78%)と非常に高い。センターでの高得点と二次試験での高得点がともに要求される大学だ。二次試験でも、幅広く出題される標準的な問題をミスなく着実に正答していかなければならない。

医系学舎講師陣による各科目傾向分析

〇英語
難易度 ☆☆☆   (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 85%

読解問題2題、英作文問題2題(和文英訳1題、自由英作文1題)の計4題で構成される。他学部と共通の問題である。読解問題は標準的だが、英作文が2題ともやや難しい。特に自由英作文は、2018年はオーソドックスな意見論述型だったが、2019年は、イラストについての説明とそれから読み取れる教訓を読み取るという一風変わった問題が出題された。形式が一定しないので、様々なタイプの問題に触れておくとよいだろう。


〇数学
難易度 ☆☆☆   (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 80%

出題数は大問4題で、試験時間は120分。全問記述式で問題の難易度は全体的に標準レベルだが、医学部専用問題はやや難易度の高い問題が出題されており、高い計算力を必要とする問題や図形がらみの問題も出題されている。典型問題からやや難易度の高い問題まで演習し、計算力、図形的センスを付けておこう。特に微・積分法、ベクトルは頻出で、数列もよく出題されている。


〇化学
難易度 ☆☆☆   (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 85%

2018年度から理科が課されることになった。化学は他学部と共通の問題が出題されており, 以前の入試傾向を引き継ぐ形となっている。大問5題からなり, 理論が2題, 無機が1題, 有機が1題, 高分子が1題出題されている。化学平衡が頻出である以外は, バランスよく全分野から出題されている。計算過程を書かせる問題があり練習が必要である。全体的に標準的な問題が多いので, 医学部合格には高得点が必要となる。


〇物理
難易度 ☆☆☆   (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 80%

大問4題にそれぞれ、力学、電磁気、熱学、波動が出題される。難易度は標準的である。出題形式は設問に答えるもの、導き方を示して答えるもの、穴埋めのもの、数値計算など多様である。対策としては、①標準的な典型問題を繰り返し解き、典型解法を身に着けること、②長い文章で書かれた穴埋めの問題に取り組み、問われていることに的確に答えることができるようにすること、③教科書の知識を頭に入れておくこと、が必要である。


〇生物
難易度 ☆☆☆   (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 82%

出題形式は大問5題。昨年から大問数が増加,かつ論述問題が多いことから問題を解くスピードや正確な解答を導く力が必要とされる。まず論述問題について、鳥取大学の論述問題では字数が100字以上の問題がよくみられる。普段から眺めの文章に触れておく必要があるだろう。次に論述問題以外について、空所補充、記号選択式、計算問題、問題の種類は多岐にわたる。難度としては標準レベルであるため、長井ゼミの大丈夫問題集等を活用していれば解答は難しくない。ただ、出題範囲は各分野から万遍なく出題されているため、広範囲の理解が必要である。



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