大学別 医学部前期試験分析② 岡山大学 【医系学舎広島】

掲載日:2020.01.21  
カテゴリ:コラム  
校舎:医系理工学舎

特徴

19年度:2.7倍 18年度:3.3倍 17年度:3.0倍  
倍率が約3倍で安定している。逆転狙いや記念受験がほとんど存在せず「ガチの」岡大志望者のみが集結するので,このような数字になるのではないかと推測できる。地元出身者など,もともと岡大志望でかつセンターで高得点をとった者が順当に合格し,少なくなった残りのパイをセンターボーダーライン上の生徒たちが奪い合う状況だろう。広大のように二次逆転は考えにくい。センター高得点&安定した二次力どちらも必須の大学である。

医系学舎講師陣による各科目傾向分析

〇英語
難易度 ☆☆☆   (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 75%

読解問題2題、英作文問題2題(和文英訳、意見論述)の計4題で構成される。他学部と共通問題であり、標準的な問題が並ぶ。自由英作文の問題は10行程度(120字くらい)とやや長めの文章を書かせる年が多く本格的な対策を要する。テーマは,「空き家問題(2019年度)」「地球の未来(2016年度)」といったやや社会的なテーマが問われることもある。和文英訳もあるので、英作文対策が重要となる。


〇数学
難易度 ☆☆☆   (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 75%

出題数は大問4題で、試験時間は120分。全問記述式で問題の難易度は全体的に標準レベル。典型問題中心に問題演習をしておけばよいが、計算力を必要とする問題や証明問題がよく出題されているので、計算力をしっかり身に付け、証明問題については先生に添削してもらうなどして、解答作成の練習をしておくと良いだろう。特に微・積分法は頻出で、確率、数列、ベクトルもよく出題されている。


〇化学
難易度 ☆☆☆☆  (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 80%

大問5題からなる。大枠として2題が理論, 1題が無機, 1題が有機, 1題が高分子の出題だが, 理論は無機や有機と絡めて出題されることが多い。理論は毎年化学平衡が, 有機は構造決定が出題されているので練習が必要である。高分子は, 天然高分子・合成高分子とも偏りなく出題されている。全体的に計算問題が多く, ミスなく解く練習が必要である。また, 思考力を要する問題が多く時間的制約が厳しいので, いかに基本問題を多く正解して得点を積み上げていけるかが, 合格点獲得への鍵となる。


〇物理
難易度 ☆☆☆   (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 88%

大問4題にそれぞれ、力学、電磁気、熱学、波動が出題される。基本的な内容の典型問題で占められている。導出過程を記述させる問題は1~2題と少ないが出題される。また過去には、現象を説明をさせる問いや作図の出題もあった。対策としては、典型問題を繰り返し解いて確実に身に着けることと、現象やその理由を記述したり、グラフや図をノートに記して、書き方に慣れておく必要がある。


〇生物
難易度 ☆☆☆   (☆:センターレベル ☆☆☆:国公立標準レベル)
医学部医学科合格目標得点率 86%

出題形式は大問4題。分野としてはどの分野もまんべんなく出題されているため,分野を絞ることなく学習を進めていきたい。問われる内容のレベルとしては高校内容レベルであり,基本的内容を押さえておけば解答することは難しくない。また,論述問題の中には,字数制限なしに説明させる問題や100字を超える論述問題も含まれており,論述練習は欠かせない。何度も書き,添削してもらう必要がある。範囲も幅広く論述対策も必要であるため,早めから過去問題に触れ,実践問題に対応する力を身につけておきたい。




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