【大学別 医学部入試情報⑥】 川崎医科大学

掲載日:2017.12.18  
カテゴリ:コラム  
校舎:医系理工学舎

特徴

中四国唯一の私立医学部である。11月に終了したが,中四国枠の推薦入試は4浪まで志願できる。
1次試験の会場が本学のみなので,受験スケジュールを立てる際に注意する必要がある。
1年次は寮生活となる。2次試験の面接でも,寮生活(集団生活)についてはよく聞かれる。

医系学舎講師陣による各科目傾向分析

〇英語
難易度 ☆☆  (☆:センターレベル)
医学部医学科合格目標得点率 75%

2015年度以降大問4題(文法語彙2題・読解問題2題)という構成が続いている。文法・読解ともに標準的な問題が多い。全問マークシートでもあり,センター対策を十分に行った生徒は対応可能である。読解問題のテーマとしては「失明経験」(16年度)「ストレスと恐怖心の関係」(14年度)など医療や健康に関する英文が多く出題されているので,医系の英文に慣れておくとよい。


〇数学
難易度 ☆☆  (☆:センターレベル)
医学部医学科合格目標得点率 70%

マーク式の出題形式で、微・積分法からの出題が多く、グラフ・図形問題が頻出である。難易度は比較的標準的だが、制限時間に対して問題量がやや多い。対策としては標準的な典型問題をしっかり演習しておこう。過去問を使って、誘導に従って解く練習もしておくこと。


〇化学
難易度 ☆   (☆:センターレベル)
医学部医学科合格目標得点率 80%

2016年度以降は大問3題構成で,すべてマークシート方式である。大問1が原子の構造や化学結合などの化学基礎に当たる内容,大問2が理論化学分野,大問3が無機化学と有機化学の分野となっていおり,全体的に理論化学のウエイトが高い。難易度は,センター試験レベルで,特に特徴がある問題も出題されないので,基本的な事を中心に学習しておけば,十分に対応できるであろう。ただ,2016年度の糖類に関する問題は,多少高校範囲を超える問題であった。


〇物理
難易度 ☆☆  (☆:センターレベル)
医学部医学科合格目標得点率 75%

全問マークシート式で問題数は40問前後である。出題分野は力学・波動・電磁気・熱学・原子物理と全ての分野から出題される。最近の難易度は高くなく,基本的な内容を問う問題が多い。ただ,力学でハイレベルな問題が出題されていた傾向が過去にあったため,注意は必要である。対策としては,公式やパターンに頼ることなく,本質的な理解をした上で,典型問題の解法を身に着けることが必要である。


〇小論文(1次試験にて課されるが2次試験合格判定のみに使用)
2015年度以降,資料文を利用した出題が続いている。問題は2問。問1(200字)は下線部の語句を説明する問題。下線部は「健康長寿社会」(17年度)「混合診療」(16年度)「医療崩壊」(15年度)である。本文に参考となる部分があまりないので,これらのキーワードについて知識を持っていないと答案を組み立てることが難しい。問2(600字)は下線部に対する考えを述べるオーソドックスな問題。50分の時間内にトータル800字の答案を仕上げる必要があり,時間制限も厳しい。






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