数学の問題の挑戦の仕方
掲載日:2022.11.29
カテゴリ:コラム
校舎:ハンス
こんにちは、新白島校、舟入校、旭町校、海田校、矢野校と色々な校舎に登場する杉谷です。数学が大好きです!
以下の問題に挑戦してみます。
=問題=
2つの偶数を足すと偶数になることを示せ。
この問題を見たときにまず考えることは,
「偶数といえばどんな数だろうか」
ということです。
皆さんどんな数だと説明ができますか…?
「2,4,6,8,10,…のような数」
というところであれば,
すぐに浮かぶでしょうか。
2,4,6,8,10,…といえば,
「2の倍数」や「2で割り切れる整数」
というように言い換えることができます。
つまり
(偶数)⇔(2の倍数)⇔(2で割り切れる整数)
と言い換えることができるのです。
他にも,
偶数といえば下一桁,
つまり
1の位が2,4,6,8,0の
どれかであれば偶数でしたね。
100や1000といった
きりのいい数。
456や598のような数も,
1の位が2,4,6,8,0の
どれかに当てはまっているので
「偶数」ということになります。
]
ここまでは知っていますか?
ここまでの内容を使えば
方針を立てることができます。
ということで,示してみます。
〔証明〕
ある偶数の1の位は2,4,6,8,0のいずれかである。
5つの中から2つ数字を選ぶような選び方は,
(2,2),(2,4),(2,6),(2,8),(2,0)
(4,4),(4,6),(4,8),(4,0),(6,6)
(6,8),(6,0),(8,8),(8,0),(0,0)
の15通りある。
以上をふまえて,
2つの偶数を足した結果は,
1の位だけに注目すると
2+2=4,2+4=6,2+6=8,2+8=10,2+0=2
4+4=8,4+6=10,4+8=12,4+0=4,6+6=12
6+8=14,6+0=6,8+8=16,8+0=8,0+0=0
となり,
どの結果も
1の位が2,4,6,8,0のいずれかになる
よって,
2つの偶数の和は偶数になる(終)
このように示すことができます
数学では,
問題に取り組むときの姿勢として
自分の把握しやすいように言い換えたり,
自分の知識の中で
どのようにして表すことができるかを
考えたりすることが,
次の方針を立てることに繋がります。
何と何が同じことになるか,
という点に注目して
これからの問題に挑戦してみてください。