夏休みの自由研究をしてみた!

掲載日:2022.07.30  
カテゴリ:コラム  
校舎:ハンス

こんにちは、新白島校、舟入校、旭町校、海田校、矢野校と色々な校舎に登場する杉谷です。数学が大好きです!


さっそくですが、

今回は

「夏休みの自由研究をしてみた!」

です。


自由研究のテーマとして、

「十干十二支」

というものを調べてみましたので

紹介します!


まずは、

十干十二支

というものを調べるに至った

きっかけについてお話します。


日本の昔の数学をご存じですか?

「和算」

と呼ばれたもので、

その中でも難しい

図形の問題が

よく知られるものだと思います。


その和算で出てくる文字は、

A、B、C

などのアルファベットではなく

甲、乙、丙

という漢字が使われています。

そのことから、

「この漢字はどういう経緯で登場したものなのか。」

ということを知りたくなったので、

調べることにしました。


調べた結果、

「十干」

というものにたどり着きました。


甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、…は、

十干と呼ばれるものであり、

それぞれの文字に対して

音読みと訓読みがあります。

特に訓読みには規則性があります。


そこで、

十干の訓読みの由来が気になったので

調べてみました。


中国では、

「すべてのものは

“陰”と“陽”の2つの要素に分かれる」

とされる陰陽説と、

「すべてのものは、

“木”“火”“土”“金”“水”の5つの要素に分かれる」

とされる五行説と

呼ばれるものがあったそうです。


これらを組み合わせた、

陰陽五行説というものが登場して、

それが十干に当てはめられるようになった

というのが、

十干の訓読みの由来らしいです。


例えば、

甲は訓読みで“きのえ”ですが、

これは「木(き)」の「兄(え)」

というものがもとになっているのだとか。

木は五行説の1つの要素です。

兄は陰陽の陽、

弟は陰を表しているそうです。

つまり、

十干の訓読みは

”五行説の要素”の”陰陽説の要素”

という構成なのです。


ちなみに、

兄は”え”

弟は”と”

と表現することから、

これが干支(えと)の由来になった

とされています。



干支といえば

子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥

の十二支ですが、

実はこの認識は間違い!?

とのこと。

調べてみて初めて知りました。


もともと

十干十二支(じっかんじゅうにし)

と呼ばれるものを

省略したものが干支ということなので、

本来、十二支だけではなくて

十干の要素も入っているものが

干支だそうです。


十干十二支は、

十干の10種類の要素と

十二支の12種類の要素を

組み合わせたもので、

10と12の最小公倍数の

60種類が

十干十二支にはあります。

そのため、

六十干支(ろくじっかんし)

とも呼ばれるそうです。


十干十二支が使われているものを

1つ紹介します。


戊辰戦争(ぼしんせんそう)

1868年~1869年に起こったもので、

明治天皇と旧幕府軍が戦った

「日本最大の内戦」

と呼ばれる戦いだそうです。


1864年が

甲子と呼ばれる年になります。

そこから五年後が1869年です。


十干と十二支を

それぞれ5種類並べてみると、

甲乙丙丁戊、

子丑寅卯辰

となるので

1869年の年は

戊と辰の組み合わせで

戊辰(つちのえたつ)

と呼ばれます。

これが戊辰戦争の由来というわけです。


意外と日常の中に落ちている

十干十二支。

調べてみると面白いかもしれません。



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