科学的な視点から考える『やる気の出し方』
掲載日:2021.07.30
カテゴリ:コラム
校舎:ハンス
中学部理系、高校部化学担当の福武です。
夏真っ盛りですが、
夏バテなどしてませんか。
なぜだか分からないけど
「今日はやる気が出ないなー」とか、
逆に
「気づいたらもうこんなに時間経ってたのか」
と思うようなことはありませんか。
実はそれ、
ドーパミンという物質が
関与していると言われています。
ドーパミンは
生きるために必要なやる気を促し、
運動調節、ホルモン調節、
快の感情、意欲、学習などに関わる
中枢神経系に存在する
神経伝達物質です。
よって、
ドーパミンの分泌が活性化されると、
学習能力や仕事能率のアップも期待できます。
そこで今回は、
効率よくドーパミンの分泌を促していく方法を伝授します!
1 将来の素敵な自分を想像する
目標を立てて
実現したときの自分を想像すると、
ドーパミンが大量に分泌されます。
「楽しい」とか「素敵!」と思えるような
将来の自分を想像すると、
目標を立てただけで、
ワクワクした自分に出会えます。
2 小さな目標を立て、それをクリアしていく
ゲームで例えると、
敵やモンスターを倒すために
レベルを上げ、
それをクリアできれば
また新たな敵が登場…
みたいなのが繰り返されますよね。
この成功体験を積み上げていくことが大切!
自分へのご褒美があれば
より効果的なんだそうですよ。
3 運動をする
目標を立てることの大切さはわかったけど、
もっと簡単で
すぐに効果のある方法を知りたい!
という方にお勧めするのが
「運動する」ことです。
運動をすることで
ドーパミンが分泌されて
頭がスッキリとします。
また、
ドーパミン以外にも
集中力を高める脳内物質も分泌されます。
4 好きな音楽を聴きながら作業する
米科学誌『ネイチャー』に
「音楽はドーパミンを分泌させる効果がある」
という内容の論文が発表されました。
音楽を聴くことによって
ドーパミンが大量に放出され、
「ランナーズ・ハイ」に似た、
一種の興奮状態になることがあるそうです。
皆さんも、
好きなアーティストの音楽を流しながら
勉強を行えば、
想像以上にはかどるかもしれませんね。
5 必要な栄養素を摂取する
ドーパミンの生成原料は
タンパク質に含まれる
アミノ酸の一種である
フェニルアラニンやチロシンで、
大豆はチロシンを多く含んでおり、
「ブレイン・フーズ」
と呼ばれるほど
脳を活性化させる効果があります。
効率的にドーパミンを分泌させたい方には、
豆腐やおから、
納豆や煮豆を
多く食べることをおすすめします。
6 新しいことに挑戦する
勉強はつまらないものと感じている人も多いはず!
そんな人は
新しい勉強法に挑戦してみてはいかがでしょうか。
例えば、
「自分で単語テストを作ってみる」
「自分で予想問題をつくってみる」
など
「問題当てゲーム」のような感覚で
取り組んでみると面白いですよ。
予想問題が当たった時などは
「やったー!」といった達成感で
ドーパミンが分泌され、
さらなるやる気につながります。
前期(1学期)に
うまく勉強ができていなかった人は
上記のことを参考にして、
ドーパミンをドパーッと分泌させて、
やる気をupさせていきましょう!