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ネガティブ! 

掲載日:2020年10月13日 18:00

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こんにちは、ハンス舟入校と国泰寺校で文系科目を担当している大戸です。


早いもので

もう10月になり、

今年もあと2か月と少しになりました。


今年もいろいろありましたが、

やはりコロナ禍の

自粛期間があったことが

強く印象に残っています。


その期間、

STAYHOMEということで、

家でじっくり本を読む機会がありました。


今回は

その中で特に印象に残っている本を紹介したいと思います。


「絶望名人カフカの人生論」です。


カフカといえば

「変身」や「審判」

といった代表作のある文豪なので、

僕は漠然と、

自信に満ち溢れて

威風堂々とした人かと思っていました。


この本は

カフカの日記や手紙から

彼の発言を切り取ったものなのですが…

カフカはずっと

「僕はだめだ」「僕はだめだ」と

何度も何度も繰り返しています。


「うわー…、暗いなぁ…、友達にいたら面倒だなぁ…。」

ずっとそう思いながら読んでいました。


例えば、

こんなことを言っています。

将来にむかって歩くことは、

ぼくにはできません。


将来にむかってつまずくこと、

これはできます。

いちばんうまくできるのは、

倒れたままでいることです。


ちなみにこの文

婚約者への手紙の中にあるフレーズです。

とんでもないラブレターです。


しかし、

不思議なことに

読み進めていくうちにだんだん

カフカのネガティブさに惹かれていったのです。


なんというか、

芯のあるネガティブさがあるのですね。


健康で仕事も順調だった中でも、

常にネガティブな弱者の視点であることを

忘れていないところに

魅力があるのかもしれません。


世の中にあふれる言葉は

ポジティブで、

「頑張れ!」

といったものや

見るに堪えない誹謗中傷は

いくらでもありますが

つらいことを

ただ「つらい!」

というだけの言葉はあまりありません。


どんな状況も

ありのままに受け止めているところも、

引き付けられる要因なのでしょう。


最後にもう一つ

カフカのネガティブ名言(?)を紹介します。


ミルクのコップを

口のところに持ちあげるのさえ怖くなります。

そのコップが、

目の前で砕け散り、

破片が顔に飛んでくることも、

起きないとは限らないからです。


ちなみにこれも

恋人への手紙の中の一節です。

どんなコップを使っているんだ!

ネガティブ思考にも程がある!

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