私の嫌いな言葉

掲載日:2020.06.26  
カテゴリ:コラム  
校舎:ハンス

こんにちは! 五日市、西高屋、緑井、国泰寺で中学文系を担当している白口です。


最近は

もっぱら外に出ることがないので、

時間があるときは

読書するしかない状況です。


そこで

最近読んだ本をまた紹介したいと思います。


ネットで100円で買ったのですが

なかなか刺激的なタイトルの


 
「私の嫌いな10の言葉」

 中島義道著 (新潮文庫)


この本の著者の中島さんというのは

大学で哲学を教えている人なんですが

かなり偏屈なおじさんらしいのです。 


それで

嫌いな言葉というのが

「相手の気持ちを考えろよ!」

「もっと素直になれよ!」

「弁解するな!」

といった

お説教をされるときに

よく聞く言葉なのだそうです。


普通に考えれば

もっともらしい内容の言葉のように感じられますが

この人によれば

かなり傲慢な言葉らしいのです。


例えば

「相手の気持ちを考えろよ!」

だと

いじめられている子は

いじめている子の「楽しさ」

を考えないといけないことになる。


暴走族に迷惑を感じている人は

暴走する「愉快さ」

も考える必要が出てくる。


そうすると

相手の気持ちを考えることは

かなり過酷な要求だと言ってます。


結局

この言葉を使う人は

そういう困難な場面を想定せず、

わかりやすい場面だけを考えて

誰もが同じ行動をとるべきだと

勝手に決めつけている。


しかし

人によって感受性は全く違うはずで

ひとくくりにすることの乱暴さを

延々と主張しています。


ちなみに

この人は褒められることを

とにかく嫌っているようで、

そうされると

心の底から相手に罵声をあびせるようです。


全ての内容に共感したわけではありませんが

「確かに!」

と思うことがたくさんありました。


今の世の中、

周りの空気を読むことが大事とされ

それに疲れている人も多いような気がします。


常識とされていることに対して

「ホントにそうなのか。」

と考えることの大切さを

改めて感じた本でした。


皆さんもよく聞く言葉に対してじっくり考えてみませんか??



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