新しい人権

掲載日:2019.08.30  
カテゴリ:コラム  
校舎:ハンス

新しい人権


夏休みも終わり、

新学期が始まりましたね。


皆さん夏休みの宿題は

ばっちり終わりましたか。


さて、少し前に

中学3年生の「社会」で

「新しい人権」

についての授業をしました。


端的に内容をまとめると

「日本国憲法に規定されている人権だけだと、

今の時代には不十分で、

いろいろ問題が出てきてるよね。

だから、

今の時代に必要な人権が

『新しい人権』

として認められているよ。」

といった感じです。


「新しい人権」は、

憲法の条文を根拠に保証されています。


例えば

憲法25条「生存権」を根拠に

「俺たちは日々健康に過ごす権利があるんだー。

家にお日様が当たらないと健康に過ごせないぞー。」

といった形で

「日照権(建築物の日当たりを確保する権利)」

が認められたり、


憲法13条「幸福追求権」を根拠に

「俺達には日々幸福に過ごす権利があるんだー。

私生活を勝手に暴露されてたら幸福に過ごせないぞー。」

といった形で

「プライバシーの権利
(私生活上の事柄をみだりに公開されない権利)」

が認められたりしています。


そんな「新しい人権」についての授業したあと、

ふと僕が個人的に「新しい人権」として

認めてほしいなと思ったのが

「つながらない権利」

です。


今の時代、

電話やメール、ラインなど多様な連絡手段で、

いつでも誰とでも連絡を取ることができます。

いつでも連絡を取れるというのは、

もちろん便利な面もおおいにありますが

一方で、

24時間人とつながれている

「1億総束縛社会」

とでも呼べるような状態にも感じます。

少しおおげさですかね。


人とつながり

コミュニケーションをとることは

大切なことであり、

幸福な時間でもありえます。


ただし、

誰ともつながらず

一人ですごす時間というのも

同じように大切で幸福なものだ

と思う次第です。。


いつ何時も

スマホが鳴るたびに

強制的に人とつながれてしまうことで

損なわれる幸福もあるのではないでしょうか!!


そんな現代だからこそ、

人とつながることを

拒否することを求める権利が

何かしらの形で

そろそろ認められないかと感じる今日この頃です。


「通知を切っておけばいいじゃん!」

「ラインをアンインストールすればいいじゃん!」

「そもそもスマホを持たなければいいじゃん!」

と言われれば、

まあそれまでなのですが。


ただ、

簡単につながれる時代だからこそ

人とつながることに配慮が

できるような人になりたいですね。


堅苦しい内容になってしまいましたが

みなさんは、どんな「新しい人権」が認められてほしいですか。

それでは。



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