だれかと話すときに必要なもの

掲載日:2019.05.18  
カテゴリ:コラム  
校舎:ハンス

ハンス大町校、文系担当の鞘本です。


大町校では、

中学受験を目標とする小学生、

高校受験をする中学生、

大学受験を控える高校生が、

いつもにぎやかに

それぞれの勉強をしています。


校舎内には、

120cm〜180cm

の人間が混在しています。

身長差に対応すると、

ちょっと首が痛くなります。


説明をする際に、

それぞれの学年が

納得しやすい話題も大きく違います。


腕の見せ所と張り切って、

あれこれ考えるのですが、

いかんせん、

どの学年とも

ジェネレーションギャップがある

ので、

空振りすることもあります。


そういえば、

昔もこんなふうに

言葉の発想を切り替えながら

人と会話をしていたなぁ、

と懐かしくなり、

GWに

母校へ行ってみました。


大分県は

別府市にある、

立命館アジア太平洋大学です。


英語表記の

「Ritsumeikan Asia Pacific University」

から

APUと呼びます。


知る人ぞ知る大学です(笑)。

日本列島ではGWでも、

この大学では

「平日」

扱いなので、

通常通り授業があります。


昼どきになったので、

学生の波にのって食堂へ。

 
 

なんと、学長がカレーを売っていました…!!



APUには、

日本人学生と国際学生が半分ずつくらいおり、

公用語は

日本語と英語の両言語です。


すべて日英の二言語表記なので、

どちらかの言語がわかれば何とかなります。



国際生が

自国の普段着でいることも多く、

サリー、

アオザイ、

ヘジャブ、

名前のわからない貫頭衣

など、

見た目も多種多様です。


日本人学生も、

負けじと(?)、

浴衣、

着物、

高校の制服

など自由に着ていました。


国際学生と話すときには、

どう話せば用件が伝わるか、

いつも必死です。


英語、日本語を使い分けたり、

混ぜて使ったり、

身振り手振りをしたりします。


中国や台湾の文化圏であれば、

漢字で筆談してみたりと、

できることを駆使します。


英語でも

母国語のイントネーションが残るので、

確認しながら聞きます。


また、

意思疎通には、


「相手の文化や自分の文化に関する知識」


が大いに役立ちました。


ヘジャブを身に着けた女子から

「日本の神様はなに?」

と聞かれたことがあります。


ムスリムなので、

一神教のイスラム教と違う、

多神教の宗教観や、

日本の神道や仏教の両方が

生活に浸透していることが

不思議だったようです。


グループワークで

「日本人として」意見を求められることもあります。


オーストラリアや台湾の生徒と話す時もあれば、

アジア諸国の面々に囲まれている時もあります。


現在の日本の貿易や、

過去の日本の歴史を踏まえた配慮

が必要です。


ほかにも、

「日本のことはとりあえず日本人に聞いとけ」

というスタンスからか、

「徳川ってなに?」

「ゴミの分別??」

「ピーラーで皮がむけない」

「関西弁がいい」

など、

あれやこれやと聞いてきます。


こんなときは、

中学・高校で習う

歴史や家庭科といった知識が役立ちました。


定期テストも、まじめに取り組んでよかったです(笑)。


文化の違いと同じように、

普段の生活が大きく違う人間同士がふれあうときには、

相手への理解がまず必要です。


理解のベースとなる知識や教養を、

とくに

中学生や高校生のうちに、

身につけていくように思います。


大町校では、

小学生から高校生までの全員が、

それぞれの受験に向けて勉強しています。

どの学年も、

問題の解き方や考え方といった、

ものごとの「つながり」に触れる長井式授業です。

今必死に覚えている知識が、

最終的に教養へとつながるように、

それぞれの目標に向けて

一歩ずつ近づくお手伝いしています。

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