「寝る間を惜しんで」は良いことなのか
掲載日:2019.02.19
カテゴリ:コラム
校舎:ハンス
こんにちは。ハンス海田校の田尾です。
突然ですが、
皆さんは普段何時間眠っていますか。
僕は8時間は寝ないと
頭がまともに動かないタイプです。
今の時期は特に、
選抜Ⅱや大学入試に向けて
夜遅くまで勉強を頑張っている
受験生や、
学校の定期試験直前に、
一夜漬けで
乗り切ろうと考えている人もいるかもしれません。
しかし、
そうした勉強は
果たして本当に効果のあるのでしょうか。
今回は、
睡眠についての記事を引用しながら、
睡眠の大切さをお話したいと思います。
興味のある方はぜひ記事のほうも読んでみてください。
まず、
睡眠について、
https://diamond.jp/articles/-/180514?page=2
の記事によると
「睡眠には『浅い眠り(レム睡眠)』
と
『深い眠り(ノンレム睡眠)』
を周期的に繰り返すリズムがあります。
おおよそ90分周期で訪れるレム睡眠の間に、
脳は日中の記憶を整理して定着させていると言われています。
睡眠時間が短ければ短いほど、
レム睡眠の回数も減少し、
記憶が定着するチャンスを逃してしまうということになります。
そのため、
睡眠時間を削って行う勉強は、
時間を費やした割には、
その内容や知識を覚えていない、
という事態に陥る可能性が高いです。
皆さんも一度は経験があると思いますが、
「試験前夜に一夜漬けで覚えたことを、試験後に何も覚えていない」
という現象。
あれは、
レム睡眠の減少によって、
記憶の定着が行われなかった結果なのです。
また、
たまにいる
「自分は2,3時間ぐらいの睡眠で全然平気」
という自称ショートスリーパー。
しかし、
https://toyokeizai.net/articles/-/220416
の記事によると、
人口の1%。
たったの1%しか、
3時間睡眠で
体内時計(体内で行動や睡眠のリズムを制御する仕組み)
を管理できる遺伝子をもつ人はいない。
そのため、
短時間睡眠でも自分は元気だと思っている人の多くは、
実際には脳が疲れている状態で、
脳の中にある
「疲れの見張り番」
と呼ばれる、
危険な状態になることを防いで
安全装置の働きをする部分が機能しなくなった結果、
睡眠不足であると感じなくなり、
脳や体が回復していると勘違いしているだけなのです。
さらに、
体内時計のずれの影響は、
若者ほど受けやすい。
子どもから大人に向かう途中では、
成長ホルモンなどの影響で『時計遺伝子』と
誤差が生じるため10代の子どもたちは、
夜遅くまで眠れない傾向が強まる。
だが、
その状態をゲームや受験勉強などでさらに加速させると、
不安感やストレスに加え、
成績の低下、
高校や大学の中退率を高めるという、
研究報告が相次いでいるのである。
就寝時間が22時以降、
睡眠時間が7時間未満の場合、
心身への負担は1時間睡眠時間が減るごとに
14%程度高まるとの報告もある。
など、
睡眠不足というのは百害あって一利なしのようです。
どれだけ知識や解法を身に着けても、
睡眠不足では
その力を本番で発揮することはできません。
勉強を頑張ることは
もちろん大切なことですが、
それと同じくらい睡眠時間も大切にしてくださいね。
それでは。