始められない病

掲載日:2018.11.30  
カテゴリ:コラム  
校舎:ハンス

こんにちは。ハンス海田校の田尾です。


11月も終わりに差し掛かり、

入試がどんどん近づいていますね。

受験生たちは勉強に追い込みをかけている時期です。


そんな受験生たちと話しているときに

よく耳にするのが


勉強しなければいけないのは重々わかっているけれど

勉強のやる気が出ない。
始められない。

というもの。


ここで

「甘えるな。つべこべ言わずやりなさい。」
「つらいかもしれないけどここで頑張ったら、後々楽だから」

と精神論で一蹴するのは簡単ですが、

そういう言葉をぶつけられたところで

当人たちが勉強をやる気になるかというと

疑問符が付きます。


というわけでというのもなんですが

今回は、

やる気が出ないときにいかに勉強を始めるか、

その方法をご紹介したいと思います。


これは、

宿題などやらなければならないことを

先延ばししてしまう人にも有効かと思います。


そもそも

なぜ、人はやろうと思っている

又はやらなければならないとわかっていることでも、

始められないのか。

端的に言えば、

「やろうとしていることを脳が負担に感じ、拒絶しているから」

です。


基本的に

「人間」

正確には

「人間の脳」は負担を感じることを嫌います。

特に、

何かを意識的に始めることは

―勉強で言うと、「やるぞ!」と意識的に勉強を始めようとすること-

脳にとってはかなりの負担になります。


その上

「今日は8時間やるぞ」
「数学の問題集を30問解くぞ」

などと計画していると、

そのノルマを脳はさらに負担であるとみなし拒絶します。

その結果中々始められなくなるのです。


では、一体どうすれば始められるようになるのか。


ポイントは簡単で、

「いかに今からやろうとしていることを脳に負担だと感じさせないか」

ということになります。


上述したように、

勉強に限らず何事も

初めのとっかかりが脳にとって一番負担になります。


したがって、

脳に負担だと感じさせないためには、

やろうとしていることのスタートレベルを

ばかばかしいぐらいまで下げてあげればよいのです。

勉強で言えば

「英語を5分だけやろう」
とか
「数学の問題を1問だけ解こう」

というレベルから始めるのです。

5分だけ勉強をするとか1問だけ問題を解くということであれば、

だれでもできると思います。

それが達成出来たら、

あとは

「5分経ったけどもう5分だけやろうかな」
「もう1問だけ解こうかな」

と、

またばかばかしいぐらいのレベルでやることをプラスしていくのです。

こうして脳にとって負担を感じさせないように

だましながらやっていくことで勉強が続けやすくなります。

自転車の

漕ぎ始めが一番しんどく、

漕ぎ出すと楽になるのと同じように、

何かを「始める」という段階を超えてしまえば、そ

のあと続けていくことはそんなに難しくありません。

勉強を中々始められないという方は

一度この方法を試してみてください。


以上、このブログを書き始めるまでに、

3時間が経過していた田尾でした。


「始める」って難しいですね。



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