現代の絵本事情

掲載日:2018.09.21  
カテゴリ:コラム  
校舎:ハンス

みなさんこんにちは、ハンス海田校の田尾です。

皆さんは

小さいころ

どんな絵本を読んでいましたか。

 

僕は

本屋を目的もなく

フラフラ見て回るのが好きで、

書店に行くたびに

2,3時間店内をうろうろしているのですが(笑)

 

 

前から少し気になっていたのが絵本のコーナー。


というのも、

大抵どの本屋に行っても

「新しい絵本」

と同じくらい

「昔からある絵本」

が並んでいるのです。

 

 

例えば画像にある

「ぐるんぱのようちえん」

は出版されたのが1966年。

 

 

御年52歳です。

 

 

 

確かに

どんな本でも名著と呼ばれるものは

出版された時代に関係なく売れるものなのでしょうが

絵本という

「子供」を対象にしたもので、

絵柄も今風ではない昔の本が

そんなに売れるものなのかと

疑問に思っていたのです。

 

この疑問について

最近読んだ本に一つの答えが書いてあったのです。

 

 

 

要約すると、

「絵本の主な購買者であるお母さんたちは

 働いていたり家事をしたりと忙しいため

 本屋の絵本を1冊1冊じっくり見ている時間がない。

 しかし、

 絵本はおおよそ1000円前後と

 そこそこの値段がする商品なので

 せっかく買ったのに

 『つまらなかった』

 という失敗をしたくない。

 そこで「時間をかけず」かつ「失敗しない」

 ための手段として、

 昔自分が読んでもらった絵本を買う

 という保守的な行動に出る。

 本の内容もその面白さも自分がわかっているので

 失敗することはほとんどない。

 結果、

 何十年も前の本が世代を超えて

 今も売れ続けるという状況につながっている。」

ということらしいのです。

 

なるほどと感心する一方、

これらの本と戦っている

現役の絵本作家さんたちのことを思うと

何とも言えない気持ちにもなります。

 

ただ、

昔から同じ絵本が売れているということは、

当然どの年代の人も絵本については

同じようなものを読んできているということで

「共通の話題」

になりやすいということですよね。

 

人との共通の話題を探すときに

TV離れが進んでいる昨今は

「昨日の○○(の番組)みた?」

というよりも

「『カラスのパンやさん』読んだことある?」

のほうが盛り上がれるのではないか

と思った今日この頃です。


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