秋の終わりに読書の勧め

掲載日:2017.11.28  
カテゴリ:コラム  
校舎:ハンス

こんにちは、ハンス海田校の田尾です。


最近寒いですね。もう冬です。駆け抜けていきましたね、秋。

こんなに寒いと、休日はもう家から動かざること山のごとし。

暖かい部屋で読書するに限ります。

読書は自分の思考の幅を広げるための最良のものであり、

皆さんにとっては国語力向上のための一番の方法です。


というわけで、秋ももう終わりですが読書の勧めを。最近読んだ面白い本を紹介します。



その名も「史上最強の哲学入門」。

べらぼうに強そうです。

哲学と聞くと難しそうなイメージを持つかもしれませんが、

「この世に絶対に正しいこと(真理)なんてあるの?」

とか

「この世界で自分が見えている景色と他の人が見えている景色って一緒なの?」

など誰もが一度は考えたことがあります。

しかし

言ってしまえば「どうでもいい」ことを真剣に考える学問。

それが哲学です。


本書は西洋の哲学(写真左)と東洋の哲学(写真右)の2冊からなりますが、

面白いのは西洋と東洋では哲学の仕方が異なることです。

西洋では「自分は何も知らない(無知)」ところからスタートします。

そして、

ある人が「これが真理だ!」と主張すれば、

謎の勢力が現れ「いやそれ間違っているよ」と否定し別の真理を主張。

それに対してシュバババとまた別の勢力が現れ

「いやいやこれが真理だよ」と主張し、それが延々と繰り返される。

そんな感じで互いの論をぶつけ合い

少しずつ正しいことを積み上げて完璧な真理を目指していくボトルアップスタイル。

それが西洋の哲学です。


対して東洋では、

偉い人がいきなり「ピコーン、閃(ひらめ)いた!悟った!究極に達した!」

と真理への到達宣言を行うところからスタートします。

そしてその偉い人が真理を難しい言葉で語り、

それを他の人が「この言葉はこう意味じゃない?」と解釈する。

すると「いやいやこういう意味だよ」別の解釈を提示する人が現れる。

そんな感じで

偉い人が到達した真理のいろいろな解釈(宗派)が生まれていくトップダウンスタイル。

それが東洋の哲学です。


本書では、こうした西洋東洋の哲学をわかりやすくかつ熱く解説しています。

単純に読み物として面白いですが、

「倫理」の勉強をしている人はその理解の助けにもなるはずです。

偉大なる哲学者たちが繰り広げてきた、頭脳と戦いの歴史。

ぜひご一読ください。


皆さんもおすすめの本があれば教えてくださいね。

それでは!


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