「大」「太」どっち?

掲載日:2017.10.03  
カテゴリ:コラム  
校舎:ハンス

こんにちは! ハンス緑井校の野田です。


みなさん、頭は回転してますか!?\(^O^)/

先日、こんなことがありました。



授業前に、中学生たちが社会の暗記をしながら話していました。



「『ダザイフ』の『ダ』って、『大』よね?」



「えー?『太』じゃろ!」



「うそー!?ゼッタイ『大』だってー!」



「先生、どっちが正しいんですか!?」



 



僕は社会は専門外なんですが…(^^;



しかし、この論争に終止符を打つべく



社会の教科書を生徒に渡して



調べさせました。



すると…



 



 



 



 



 



 



 



 



「大宰府」



が正解でした!



 



答えが分かって生徒たちが騒然となる中、



僕の心の中に引っかかるものがありました。



 



恥ずかしい話ですが…



実は僕も、「太宰府」だと思っていたんです。



いくら社会が苦手だったとはいえ、



今の今までずーっと間違えて覚えていたのだろうか?



気になったので、調べてみたんです。



すると、知らなかった事実が出てきました!!



 


「大宰府」と「太宰府」の違い











「7世紀後半に、九州の筑前国に設置された地方行政機関を



『大宰府』という。



多くの歴史書では『太宰府』とも記されている。」



 



 



え?



ということは、「大宰府」と「太宰府」って



どっちでもいいの?



実際に、福岡県の市町村のひとつは「太宰府市」



勉強の神様が祀られている「太宰府天満宮」


これらは「太」が正しい表記のようです。

 

 

 

ますますワケが分からなくなったので



さらに色々と調べてみました。



すると…



 



 



どうも、「大宰府」と「太宰府」の違いは



現在でもよく分かっていないんだそうです。



ただ、一般的には



歴史的用語として行政機関の名前は



「大宰府」を使い、



都市の名前や神社の名前では



「太宰府」を使う



という使い分けがされているようです。



 



なので、歴史の問題で答えるときは、



「『大』宰府」と書いておけばOKということですね!



でも太宰府市や太宰府天満宮があるせいで



「『太』宰府」と書いてしまう間違いをしてしまいやすい



ということでもあるようですね。



 



 



ふむふむ。



これは僕もとても勉強になりました。



 



 



 



ちなみに、そもそもなぜ「ダザイフ」に



2種類の表記があるのかは



今でも分かっていないんだそうですが



 



「大宰府が置かれた都市の名前も、



 『大宰府』とつけようとしたが



 そのままの名前をつけるのは



 あまりにもおそれおおい、ということになり



 ちょっとだけ字を変えた『太宰府』



 という名前にした」



という説もあるんだとか。



 



 



 



こんな風に、自分が間違った問題、間違った箇所について



「なんで違うの?」「なんでこっちが正しいの?」



と疑問を持ち



さらにそれを解決する



という過程こそが



「勉強」なんじゃないか、と僕は思います。



ただただ「そういうものだから」と頭に詰め込んでいくだけでは



肝心なときに思い出すことが難しいんですよね。



(実際僕もこういう単純暗記がすごく苦手でした…)



でも「なるほど!」と納得して覚えたことは



そう簡単には忘れません!



 



みなさんも、ちょっと時間はかかってしまいますが



疑問に思ったことは、自分で色々調べたり



先生に質問したりして



「なるほど!」に変えて



頭に入れていくクセを付けていきましょう!



 



 



ちなみに、僕は「なぜ?」と気になったことは



すぐに調べたくなってしまうのですが



おかげで、どうでもいい雑学ばかりが増えていきます(笑)


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