梅雨入り
掲載日:2017.06.09
カテゴリ:コラム
校舎:ハンス
こんにちは! ハンス舟入校の大戸です!
さて6月7日に、広島県も梅雨入りをしました。
これから数週間、
毎日ジメジメした中で生活しなくてはいけないのは、
憂鬱ですね。
雨と聞くと憂鬱になる私たちですが、
昔の人たちは雨の風景を絵に残したり、
和歌の題材に雨を選んだりと
雨に対してポジティブな感情を持っているようです。
歌川広重「大はしあたけの夕立」
歌川豊重「大山夜雨」
西洋では雨の描写はこれまであまりなかったこともあり、
歌川広重の描いた細かい雨の描写方法は、
西洋の画家たちには大きな衝撃でした。
そのほかにも、
大胆な構図や遠近法は西洋の画家たちに大きな影響を与え、
のちに西洋の印象派画家達の間で広がった
ジャポニズムの流行を生み出すきっかけともなりました。
ゴッホが、歌川広重の技術とセンスに感銘を受け、
「大はしあたけの夕立」を模写したことも有名です。
農業が産業の中心だった時代には雨は自然からの恵みだったことも、
日本に雨を題材とした作品が多く生まれた理由かもしれませんね。
梅雨の時期は憂鬱な気分なりがちですが、
このような自然と寄り添って生きていたころの作品を通して、
自然の恩恵を再確認するのも、梅雨を楽しく乗り切る方法の一つかもしれません。