高3物理通信(2016年10月)

掲載日:2016.10.04  
カテゴリ:コラム  
校舎:高校部

さてと。10月になりましたね♪

あと何か月で入試なんだろうと考えたくはないけれど、これからは先を見据えて一か月一か月の区切りがとても大事になります。とりあえずこの一か月はこれを徹底してやろう、などの目的を持ちながら、一日一日を大事にしていってほしいと思います。ただ、物理に関してのアドバイスとして「今この単元をしなさい」とピンポイントな指示はもう出せない時期になってきています。一人ひとりの学習到達度や得意不得意の場所が違うからです。だから学習内容で悩んだら、個人的に相談に来てくださいね。

10月の学習内容と受験勉強

授業中に何度も言っていますが、今から12月中旬までは電磁気学をずっと行っていきます。だからそれに並行して、力学・波動・熱学の大丈夫問題集をやっていくこと。これが受験勉強の基本スタイルです。そこに個人の到達度に応じて、変化を加え、さらに進化していってほしいと思います。

①「大丈夫問題集はもう答えを覚えてしまうくらいやった」
そんな人は、新たな問題集に取り組んで構いません。オススメの問題集は授業中に説明することにします。ただ「新しいものに取り組みたいから」と問題集を買うのではなく、あくまでも「大丈夫問題集ができるようになったから」です。下手に背伸びをしないように、問題集収集家にならないように注意しましょう。

②センター対策をぼちぼちスタートしよう
さて、いよいよセンター対策に取り組む時期がやってきました。10月中に、力学・波動・熱学の大丈夫問題集をある程度自信がつくように完成させましょう。区切りがついたらセンター対策です。マーク対策用の問題集を1冊用意して、まずはその1冊をしっかり解いてみましょう。センター形式になっている問題集でも、1冊仕上げようと思ったら相当時間がかかります。ですから複数冊やるのではなく、まず1冊を繰り返しできたらいいと思います。オススメの問題集は授業中に言いますし、学校で用意されたのもあるかもしれません。それでもいいでしょう。ここからが大事です。解くときの心構え3点をお伝えしておきます。まず1点目は、電磁気や原子の範囲で長井ゼミで習っていないところはできなくてもいいし、やらなくていいということです。そのうちできるようになるので、飛ばした問題として印だけつけておきましょう。まだ10月です。焦らずに後でやればいいだけの話です。2点目は、「大丈夫問題集の問題を解くときと同じように解く」ということを意識することです。マーク式問題集は、選択肢の中に必ず答えがあります。でも、選択肢はヒントにはなりません。選択肢は見れば見るほど心が動かされ、正常な判断ができなくなるように出来ています。巧妙な罠ですね。だからこそ、自分でノートに式を書いて問題を解き、自分の答えと同じ選択肢を選ぶ、ただそれだけです。そして3点目は、マークだからといってすぐに答えがポンと出るものだと思わないこと。これは2点目の心構えと似ています。いくつも式を立ててやっと答えが出る問題は当然あります。だからこそ、これが記述式の問題だったらどう解いていくか、その気持ちを持って式を立てて解いていくようにしてください。


第3回単元テスト(波動&熱学)の感想

前にも物理通信で書いていたように、波動は本当に難しい単元です。≪理屈を理解し、現象を想像すること≫これさえできれば問題は解けるのに、言うは易く行うは難しなのが、特に波動の単元なんですよね。だから今まで点数をしっかり取ってきた人も得点できなかったりしています。そのような人はまだまだ大丈夫問題集で理解を深めるようにしましょう。焦りは禁物です。
単元テストの前の週の授業で、問題を解くときの注意事項を説明しました。余白の使い方ですね。覚えていますか?それをきちんと実行した人がとてもたくさんいました。それを実行した人の感想として、「落ち着いて解くことができた」という人が多く、さらに驚くことに、そう感想を述べた人たちは、今までの単元テストよりも点数が大きく伸びていました!さらにさらに、それだけではなく、全体的に計算ミスが激減したと思います。波動や熱学は添え字がたくさん記号が出現する分野です(圧力P1などのように)。でも記号が途中で変わってしまったりするような計算ミスをする人も少なかったのもよかったです。実は去年よりも問題が難しくなっているのにも関わらず、全クラスで去年よりも平均点が高かったのも、そのおかげかもしれません。これからも問題集をノートに解くときでも、計算スペースを確保して落ち着いて解いたり、ミスを減らす努力を重ねて、得点する力を身に付けていってください。

物理科 長谷川智子  
(気象予報士 / はっせー。)


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