「御節」

掲載日:2020.12.23  
カテゴリ:コラム  
校舎:中学舎

こんにちは!長井ゼミ中學舎です。
年末が近づいてきました。中学部は現在、冬期講習会や冬期集中セミナーの真っ最中です。生徒のみんなさんも冬休みに入り、毎日のように元気よく塾で勉強をしています。

さて、早速ですが年の瀬が近づいた今日この頃。タイトルの「御節」なんだと思いますか。
実はこの「御節」、「おせち」と読みます。う~ん、過去におせちを漢字で書いた記憶がないなぁ。でも「おせち」は漢字で「御節」と書きます。文字にはちゃんと意味がありまして、「節」という漢字、これは節句のことを指すので、おせち料理は節句の時にいただく料理という意味だそうです。ほぉ!!!

でもですね、五節句と言われるように、節句は一年のうちに数回あります。そして多くの節句が、何らかの食べ物や料理と関わりがあります。節句料理と言うなら、それらの料理も「おせち」と言われておかしくないはずなのに、どうしてお正月料理だけがおせち料理と呼ばれているのでしょうか?

 それは、「一年の計は元旦にあり」という言葉もある通り、新しい年を迎えるということが一年の中で最も重要視されていたからだと考えられています。
節句を迎えた時にいただく料理は縁起を担いだり健康を願ったりする意味が強いものですが、おせち料理のお重の中は、まさに縁起物オールスター!それだけ、これから一年間への願いが込められているということなのです。

【おせち料理に願いを込めて】

おせち料理は「お重」に詰めますね。これはめでたいものが「重なる」ようにという意味があるとされています。代表的なものを紹介してみます。
●数の子
たくさんの卵は子孫繁栄を願う意味があります。
●田作り
片口いわしは肥料に使われることもあり、その年の豊作を祈願する意味があります。
●黒豆
「まめ」に働く、勤勉の意味を込めて。穀類には魔除けの力があると考えられています。
●伊達巻
巻物に見立てられ、勉学の向上を願う意味があります。
●栗きんとん
きんとんの金色は金銀財宝を意味し、商売の繁栄を願う意味があります。

どうです?おせち料理、食べたくなってきましたね!
昔と違い最近は、中華料理風や西洋料理風のものなど、「え?これ御節料理なん?」と思ってしまうような御節料理も見かける機会が増えました。でも、時には伝統的な和の食材のおせちに、一年の願いを込めてみてはいかがでしょう?



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